情報とメディア

情報とメディアの特性 ワークシート
STEP 1 情報とは何か
情報 = ある物事や事情から意思決定の判断材料になるもの

例)「明日は雨」という情報 → 傘を持っていく判断材料になる
情報・データ・知識の違い
用語 意味 具体例
データ 観測や調査などで得られる客観的な事実・数値・記号の集まり 25、0x1F、01001010
情報 データに意味・文脈が与えられて価値を持たせ、意思決定の判断材料になるもの 「今日の気温は25℃」
知識 情報を整理・体系化して蓄積し、再利用できるようにしたもの 「25℃以上は熱中症に注意」という判断基準
STEP 2 情報の特性
情報には「3つの特性」がある

情報は形のない抽象的な「こと」で、物理的な「もの」とは異なる性質を持っている
📌
残存性
情報は、伝えても完全には消えないという性質。
デジタルではキャッシュ・スクリーンショットなどで保存されることがある。
メリット:
記録・証拠として残せる
リスク:
一度流出したら回収不能。「デジタルタトゥー」問題
📋
複製性
情報は簡単にコピーが可能という性質。
文字や画像、音声など。デジタルデータは何度コピーしても劣化しない。
メリット:
バックアップ・共有が容易
リスク:
著作権侵害・不正コピーが起きやすい
🌊
伝播性
情報は瞬時に・広範囲に広まるという性質。
新聞やテレビなどのマスメディア、SNSでの拡散など。
メリット:
情報を素早く多くの人に届けられる
リスク:
誤情報・フェイクニュース、コンピュータウイルスなども爆発的に広まる
STEP 3 メディアの3つの種類
メディア(media)= 情報を伝えるための「媒体」

メディアとは情報を記録・表現・伝達するための手段や媒体のこと
メディアは役割によって大きく3種類に分類される
📺
情報メディア
記録・蓄積
情報を記録・蓄積するための媒体。情報を保存して後から読み出せる。
本・新聞・ラジオ・テレビ・ウェブサイト
🎨
表現メディア
表現・記述
情報を表現・記述するための手段。情報の形式そのもの。
文字・音声・画像・動画・数値・グラフ・プログラム
📡
伝達メディア
伝送・通信
情報を伝達・通信するための手段。情報を届ける経路・通信技術。
CD・DVD・HDD・USBメモリ・光ファイバ
混乱しやすい!3種類の見分け方
「何をするための媒体か」で判断しましょう。
・情報を届ける・伝える手段 → 情報メディア(テレビ、インターネット…)
・情報を表現・記述する形式 → 表現メディア(文字、画像…)
・情報を物理的に伝達する手段 → 伝達メディア(電波、電線…)

※ 1つのものが複数のメディアに該当することもあります。
例)新聞 → 情報メディア(記録)でもあり伝達メディア(伝達)でもある
STEP 4 マスメディア と ソーシャルメディアの比較
情報の流れ方が根本的に違う!

マスメディア:テレビ・新聞・ラジオなど、一対多(1→多)の一方向的な情報伝達。
ソーシャルメディア:SNS・ブログなど、多対多(多→多)の双方向的な情報伝達。
情報の流れのイメージ
マスメディア(一方向)
新聞社
TV局
→→→
受け手
(多数)
情報は一方向に流れる
ソーシャルメディア(双方向)
発信者A
ネット
受信者B
誰もが送り手・受け手になれる
比較項目 マスメディア ソーシャルメディア
情報の流れ 一方向(1→多) 双方向(多→多)
情報発信者 専門機関・メディア企業 個人を含む誰でも
信頼性・編集 専門家が編集・審査 玉石混交・誤情報リスクあり
速報性 比較的遅い(締め切りあり) リアルタイムで発信可能
到達範囲 広い(全国・全世界) 個人〜全世界まで様々
主な例 テレビ・新聞・ラジオ・雑誌 SNS・ブログ・動画投稿サイト・掲示板
メディアリテラシーとは
メディアが発信する情報を主体的に読み解く能力のことです。
情報を鵜呑みにせず、誰が・何のために・どの媒体で発信しているかを考える力が重要です。
特にSNS時代には、フェイクニュースや誇張された情報に対するリテラシーが求められます。
STEP 5 情報の信頼性・フィルターバブルと情報倫理
デジタル情報の「落とし穴」を知ろう

情報の伝播性・複製性は便利な反面、誤情報や有害情報も同じように広まります
情報を受け取るときも発信するときも、倫理的な判断が求められます。
重要な概念
1
フィルターバブル(Filter Bubble)
SNSやWeb検索のアルゴリズムが自分の好みに合った情報だけを表示するようになり、異なる意見・視点が届きにくくなる現象。
泡(バブル)の中に閉じ込められたように、偏った情報しか入ってこなくなる。
2
エコーチェンバー(Echo Chamber)
同じ意見を持つ人同士がSNS上でつながり、同じ意見が反響・増幅される現象。
「反響室(エコーチェンバー)」のように自分の意見ばかりが返ってくる状態。
3
フェイクニュース
意図的に作られた虚偽の情報。SNSで拡散しやすく、社会的影響が大きい。
複数の信頼できるメディアでファクトチェック(事実確認)することが重要。
4
デジタルタトゥー
インターネット上に一度残った情報(投稿・写真・発言)は消去が難しく、永続的に残ることの比喩。
入れ墨(タトゥー)と同様に、消すことが困難。
情報の発信者が負う責任
デジタル情報の特性(残存性・複製性・伝播性)があるため、情報の発信には大きな責任が伴います。
著作権:他人の著作物を無断でコピー・公開することは違法
プライバシー権:他人の個人情報を無断で公開してはいけない
名誉毀損・誹謗中傷:誤った情報や侮辱的な発言は法的責任を問われる
情報セキュリティ:機密情報の漏えいや不正アクセスへの注意
練習 やってみよう!
【基本】用語の確認
① 情報を伝えるための媒体や手段のことを何という?(カタカナ4文字)
② 情報を記録・蓄積するための媒体を何メディアという?
③ 文字・画像・音声など情報を「表現する形式」のメディアを何という?
④ インターネット・テレビなど情報を「届ける手段」のメディアを何という?
⑤ 一度ネット上に公開した情報は削除しても完全には消えないという性質を何という?
⑥ デジタルデータは劣化なしに完全コピーが可能という性質を何という?
⑦ デジタル情報がネット上で瞬時に広範囲に広まる性質を何という?
⑧ SNSなど送り手と受け手が双方向に情報をやりとりできる性質を何という?
【応用】マスメディアとソーシャルメディア
⑨ テレビや新聞のように、一方向に大勢へ情報を届けるメディアを何という?
⑩ メディアが発信する情報を批判的・主体的に読み解く能力を何という?
⑪ SNSのアルゴリズムにより自分好みの情報しか届かなくなる現象を何という?
⑫ 同じ意見の人同士がSNSで集まり、同じ意見が反響・増幅される現象を何という?
【発展】事例判断・総合問題
⑬ ネット上の投稿は削除しても「スクリーンショット」などで保存される場合がある。これはデジタル情報のどの特性に関係する?
⑭ インターネット上に残った情報が消せずに長期間影響を与え続けることを「デジタル○○」という。○○に入る言葉は?
⑮ 校内放送は「情報メディア・表現メディア・伝達メディア」のどれに分類される?
⑯ 動画は「情報メディア・表現メディア・伝達メディア」のどれに分類される?
まとめ ポイントを確認しよう
💾
情報メディア
情報を届ける・伝える
テレビ・ウェブサイト・書籍など
「伝える手段」
🎨
表現メディア
情報を表現・記述
文字・音声・画像など
「情報の形式」
📡
伝達メディア
情報を伝達・通信
TV・電話・ネットなど
「記録と通信」
📌
残存性
一度公開すると消えない
デジタルタトゥー問題
「取り消せない」
📋
複製性
劣化なしに完全コピー
著作権問題と表裏
「何度でも複製可能」
🌊
伝播性
瞬時に広範囲へ拡散
フェイクニュース問題
「一気に広まる」
テストで出るポイント
・情報の基本的な性質がわかる
・情報の特性「残存性・複製性・伝播性」の意味と事例がわかる
・メディアの3種類「情報・表現・伝達」の違いと具体例を説明できる
マスメディアとソーシャルメディアの情報の流れ方(一方向 vs 双方向)の違いを説明できる
フィルターバブル・エコーチェンバーの意味と問題点を説明できる
メディアリテラシーとは何か、なぜ必要かを説明できる
デジタルタトゥー・ファクトチェックの意味を知っている
eduseful / 情報とメディアの特性
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