音は空気が振動して伝わる 波(波形) です。
コンピュータで音を扱うには、この連続した波(アナログ信号)を デジタルデータに変換
する必要があります。
音には3つの重要な要素があります。
周波数が高い → 高い音
単位は Hz(ヘルツ)
振幅が大きい → 大きい音
単位は dB(デシベル)
同じ高さ・大きさでも
楽器によって音が違う理由
この範囲を 可聴域 といいます。20,000Hzを超えると 超音波 といいます。
このAD変換の最も代表的な方法が PCM(パルス符号変調)方式 です。
PCM方式によるAD変換は 3つのステップ で行われます。
(サンプリング)
波の値を「測る」
(時間を細切れにする)
決まった段階数に丸める
(キリのいい数字に当てはめる)
(コード化)
2進数(0と1)で
表す
(サンプリング周期)
単位は 秒(s) や ミリ秒(ms)。
標本化周期 = 1 / 標本化周波数
標本化周期は 短いほど元の音に近くなります。
(サンプリング周波数)
単位は Hz(ヘルツ) または kHz(キロヘルツ)。
標本化周波数 = 1 / 標本化周期
標本化周波数が 高いほど元の音に近くなりますが、データ量も増えます。
例)人間の可聴域の上限 ≒ 20,000Hz
→ サンプリング周波数は 40,000Hz以上 必要
→ CDは 44,100Hz(44.1kHz) を採用(40,000Hzより余裕を持たせている)
| 用途 | サンプリング周波数 | 量子化ビット数 |
|---|---|---|
| 電話・音声通話 | 8,000Hz(8kHz) | 8bit |
| CD(音楽) | 44,100Hz(44.1kHz) | 16bit |
| DVD・ハイレゾ | 48,000Hz〜96,000Hz | 24bit |
波の値は連続していますが、コンピュータは とびとびの値 しか扱えません。
この「とびとびの段階数」を決めるのが 量子化ビット数(量子化ビット深度) です。
丸めることで生じる誤差を 量子化誤差 といいます。
| 量子化ビット数 | 段階数(2ⁿ) | 音質 | データ量 |
|---|---|---|---|
| 4 ビット | 2⁴ = 16段階 | 低い | 小さい(粗い) |
| 8 ビット | 2⁸ = 256段階 | 普通 | 中程度 |
| 16 ビット | 2¹⁶ = 65,536段階 | 高い(CD品質) | 大きい(細かい)★CDの標準 |
| 24 ビット | 2²⁴ = 16,777,216段階 | 非常に高い | 非常に大きい(ハイレゾ) |
例)8bit → 16bit:段階数 256 → 65,536(256倍!)、データ量は2倍
データ量(ビット)=
標本化周波数(Hz)× 量子化ビット数(bit)× 時間(秒)× チャンネル数
※ モノラル = 1ch / ステレオ = 2ch
※ バイトに変換するときは ÷ 8
時間:60秒 チャンネル数:2(ステレオ)
÷ 8 = 10,584,000 バイト = 10,584 KB ≒ 約 11 MB
// 周波数を2倍(88,200Hz)にすると
88,200 × 16 × 60 × 2 = 169,344,000 ビット ← 元の2倍!
・量子化ビット数を 2倍 → データ量 2倍
・時間を 2倍 → データ量 2倍
・モノラル → ステレオ(チャンネル数2倍)→ データ量 2倍
・量子化ビット数を 8bit → 16bit(+8bit) → データ量 2倍
非可逆圧縮(MP3・AAC):データ量を大幅に削減できるが、元に戻せない(音質が少し下がる)
可逆圧縮(FLAC・ALAC):元のデータを完全に復元できるが、圧縮率は低い
10秒録音したデータ量は何バイト?
①標本化
②量子化
③符号化
のサンプリング周波数が必要
CD = 44.1kHz・16bit
× 時間(秒) × ch数
÷8 でバイト換算
・音の3要素(高さ・大きさ・音色)と波形の関係を説明できる
・AD変換の3ステップ(標本化・量子化・符号化)の内容がわかる
・標本化定理(最高周波数の2倍以上)を知っている
・量子化ビット数nビット → 2ⁿ段階 で表せることを知っている
・データ量の計算(公式)が使える
・各パラメータを変えたときのデータ量の変化(2倍・半分)が答えられる
・可逆圧縮・非可逆圧縮の違いと具体例がわかる

