小学生から始めるプログラミングの重要性

子どもプログラミング

すでに小学校でプログラミングが必修化になっており、2022年度からは高校でもプログラミングを含む「情報」が必修化になります。それに伴い、2025年から大学入学共通テストの出題教科に「情報」が新設されます。
子どもたちを取り巻く環境が大きく変わりつつある中で、教育も変わっていきます。今回は、子どもたちの将来にとって重要な教育、とりわけプログラミングを含む情報教育の重要性についてお伝えします。

プログラミングを含む「情報」教育の重要性

まず最初に前提として、「情報」という科目にはさまざまな要素が含まており、「情報」=「プログラミング」というわけではありません。
例えば、情報社会の問題解決から情報通信ネットワークやビッグデータの活用など、多岐にわたります。
つまり、「プログラミング」は「情報」の一部に含まれるということです。

小学生のうちに付けておきたい力

小学校でもGIGAスクール構想の実現という目標のもと、一人一台コンピュータを持つという環境になります。それに伴い、小学校での情報教育は大きく前進するものと考えられます。
そこで、中学・高校での情報教育や、大学や社会人としてのICT能力の基礎ともなる、小学校6年間で身に付けておきたいスキルをご紹介します。

タイピング

パソコンで基本的な文字入力ができることは、ICT能力を育むための第一歩と言えます。
タブレットは操作しやすく持ち運びが簡単で便利ですが、どちらかというと情報収集のための端末で、その情報を整理したり、活用したりしにくい面があります。
パソコンを使うことで、情報を整理・活用し、文字入力をスムーズにできるようになれば、アウトプットしやすい環境を整えることができます。

パソコン操作能力

社会に出た時に、仕事で使われているのはやはり主にパソコンです。タブレットはパソコンのサブ的な役割として使われていることがほとんどで、パソコンの基本的な操作ができるようになることは、ICT能力を身に付けるために必要不可欠です。

プログラミングの体験

国語では文章で、図工ではものづくりを通して、表現の仕方やわかりやすく伝える方法など「情報デザイン」を学びます。また、算数では確率の勉強で統計的な考え方を学習し「統計」に関連したことを学びます。
今までも小学校の各教科で「情報」に関する学習をしてきましたが、「プログラミング」に関する学習は抜け落ちていました。
社会は今後ますますIT化が進み、情報教育が重要性を増す中で、ICTには欠かすことのできないプログラミングをやっと義務教育で学習するに至りました。
プログラミングの仕組みを知り、それを活用して可能性を広げていくということが重要です。

中学校での情報教育

中学校では、主に技術家庭で情報教育を行います。
情報の科学的な理解として、コンピュータで使われる「2進数」など基礎を学びます。
計測や制御のプログラミング、メッセージアプリなどのネットワークを活用したプログラミングも学習します。
中学生でこんなことまで!?と思われるかもしれませんが、私たちが日常的に使っている家電やスマホなど、身近なところで使われているものの仕組みを学ぶのは、ごく自然なことですよね。
当教室でも、ロボットプログラミングでセンサーを使ったプログラミングなど、小学生でも楽しく学んでいます。
中学校での情報教育をより深く理解するためにも、小学生のうちにプログラミングを経験しておくことはとても有意義なことだといえるでしょう。

高校での情報教育

高校では2022年度からプログラミングを含む「情報」が学科として必修になります。
情報社会でのセキュリティやプライバシーの問題について議論したり、デジタルや情報デザインについて考えたり、もちろんコンピュータの仕組みやプログラミングも学習します。
使用するプログラミング言語は特に決まってはいませんが、基本的な考え方はどの言語にも共通しており、これらの考え方は普段私たちが日常生活で何をするときでも使える考え方です。

大学入試で出題教科に

高校での「情報」必修化に伴って、2025年に大学入学共通テストでも「情報」を出題教科として新設することが決定しました。
まだ試験の詳細等は分かっていませんが、情報教育がこれからの社会では必要不可欠なものであることは間違いありません。

まとめ

今後ますます進化するICT化社会を生きていくために、小学生からの情報教育の積み重ねがとても重要になります。子どもたちには社会に出てから、ICTの恩恵を受けるだけでなく、生み出す側になって欲しいと思います。
今は当たり前に存在する職業が将来はなくなってしまったり、その逆に、今は想像もつかない職業が将来にはなくてはならない仕事になったり、どんな職業に就くとしても、受け身ではなく自ら考え行動し、新しいものを作り出す存在になって欲しいと願っています。
そのための力を育むメソッドがプログラミングにはたくさん詰まっています。

小学生の今から、楽しみながら学習することで苦手意識を持つことなくむしろ自信となり、これからの学びに良い影響を与えることができます。
お子さまの将来のために、ぜひプログラミング学習を取り入れていただきたいと思います。

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